東京都千代田区
“おしゃべりを楽しむ喫茶店にしたいのですが。
1階はカウンターでおしゃべりを楽しみ、2階はテーブルで本が読めるような。”
“大量の本を置く予定だから、入るだけの本棚を。
何かしら、面白い仕掛けがあるといいな”
本の迷宮に迷い込む。窓がたくさんあって、あちこちがのぞけるから、狭いけれど狭くない。
“トイレの扉は、本棚に”
古書と、喫茶店と、カレーの街、神保町。
そこにひっそりとたたずむ、珈琲とおしゃべりを楽しむ喫茶店です。
間口が狭く奥行に長い2階建ての建物で、客席数を確保しながら、ぎっしりと本を詰め込みました。通路幅をぎりぎりまで調整し、狭いのですが、それが逆に落ち着く居心地になるように工夫しています。
こんなに小さいのに階段があるのも、面積やバリアフリーでは不利だけど、ドラマティックじゃないですか?
店主は、今はなき青山の蔦珈琲店のマスター、故・小山さんの薫陶を受けた方です。
当時、蔦珈琲に足しげく通っていた私は、スタッフの方が独立されるということで相談を受けました。
そのご縁での仕事だったこともあり、小山さんから「良い喫茶店とはどういう作りか」をずいぶん教えてもらったのが、とても貴重な思い出です。
店舗 / 2階建てビル / 一棟改修
所在地 | 東京都千代田区 |
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用途 | 店舗 / 喫茶店 |
店舗面積 | 15.6坪(51.46㎡) |
設計 | あおいも |
施工 | セック株式会社 |